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今年もお世話になりました

今年もお世話になりました

2019から2020へ 令和元年も残すところあとわずかとなりました。
 皆様には今年も一年間大変お世話になりました。心より御礼申し上げます。本当に有難うございました。
 私は実に目まぐるしい一年を送りましたが、皆様は如何でしたでしょうか?

このつれづれ日記もわずか3回程しか書けず、年頭所感で渋沢栄一氏の事を書きましたが4月には氏が新一万円札の顔になることが決まり、出身地の埼玉県の本庄市周辺は上に下への大騒ぎになったようです。先日ある会合で渋沢栄一氏の地元のそっくりさん第一号の方がお見えになりましてその辺のお話を大変面白く伺いました。
 改めて渋沢栄一氏の業績に大変感銘を受けた次第です。

日本経済は、米中経済戦争の影響をずっと受け続け、基幹製造業は大きなビジネス後退の年になってしまいました。製造業関係の方は大変な一年でした。
 一方で国内は東京オリンピックの来年夏の開催に向けて、建設業関係は、職人不足と相まって異常な忙しさがまだ続いております。
 建設業関連では若年労働者の慢性的な不足(いや消失?)で、主にベトナムからの人材派遣により、やっと確保している有様です。
 そんな中でも消費税の増税は10月1日に予定通りに複数税率で実施され、我々業界では、入力作業の煩雑さと処理量の増加に増税もさることながら、いたずらに作業量が増えたことに費用対効果の面からも、疑問を感じている昨今です。

社会に目を転じると、短絡的な事件による治安の悪化や高齢化社会だからこそ起こる事件などが多く発生し、日本社会の安全安心は後退してしまった気がいたします。
 これらの原因を考えた時に一番感じることは、政治の停滞感と日本国民の自律自助の精神が極めて希薄になっている気がすることです。
 野党は与党の政治以外の失点の追及に血眼になり、国際問題や経済問題が全く議論されず、会期延長も辞さないとの無責任な発言と国民の極めて冷めた目線に全く気が付かないかわいそうな無神経さ、与党はすべて多数決で事を処し、これまた国民の??の目線に気が付かない状況に、国民は呆れて、誰がやってもと辟易している状況です。

社会は権利関係が複雑化し、常に自分以外の誰かに責任の所在を求め、犯人捜しをしているような状況、一方で犯人とされたほうは、金輪際二度と社会が受け入れないという一罰百戒の風潮、社会が個人を断罪して何の猶予もなく一切許さないという風潮のためでしょうか、皆、息が詰まり、疲弊している気がいたします。

補助金や裁判での和解金などの話がどこからも聞かれるようになってしまいました。
 またそれを儲かった儲かったと喜ぶ時代とそれをネットで楽して儲かると拡散する時代になってしまいました。
 テレビやラジオで聞く番組スポンサーの政府への被害者訴訟の裁判広告や貸金の過払い金訴訟の広告などは、日本人の品位を貶める気がして私は嫌いです。
 昭和は、確かに貧しかったけれども、社会はもっとおおらかで寛大で、個人個人にはもっと権利を主張する間にも、追いかける夢があったような気がします。
 日本経済新聞の"私の履歴書"を拝見していてもそんな気がいたします。今の状況では夢も生まれにくいような気がするのは私だけでしょうか?

私も気が付けば還暦を迎え、間もなく高齢者?の仲間入りを果たすと、昔のお年寄りのように若者から尊敬もされず、病院ではお金を毟り取られ、車の運転をしていると邪険にされ、最後に免許も返納を強いられ、肩身の狭い老後生活を送らなければならないのでしょうか?・・・・。
 あっ、すみません! 何かの爆笑漫談のようになってしまいました。

私はドン・キホーテのように抵抗をしていこうと思います。特に来年から、勝手なモノを申して、この息苦しい社会で思いっきり大きな息をしながらにこにこして泳いでいきたいのです。自分たちの世代の常識を試して、通して行きたいと思います。そんなに非常識ではないと思っているからです。人に迷惑を掛けていると思わないからです。
 可愛げないですが、誰にも任せず、まだまだ自分のことは勿論、人のことも進んでお手伝いしていきたいのです。あきらめてはダメな気がいたします。
 そのひとつに、若い元気な方たちをおせっかいに応援し、微力ながら道を作ってあげようと思います。彼らの出番を作ってあげたいと思います。
 そして思いやりのある社会と自律自助の強い精神力を持つ若者のリーダーを育てていきたいと思います。

活力のある社会をどのように継続するかが大切な議論ではないかと思います。
 真面目で一所懸命な人が、その努力と苦労が報われるように、もっともっと知恵を絞っていきたいと思います。制度疲労もわかりますがまだまだできることはあると思います。
 わくわく感を持って楽しく頑張りたいと思います。

今まで通りに、心通った皆様と、これからも深いおつきあいをさせていただきたいと存じます。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

最後になりましたが、皆様の御健勝と御多幸を心よりお祈り申し上げます。

税理士 土田義人

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